1回のライブで半年間泣いてた自分の方が愛せる

秋から訪れる最高の海外アーティスト来日ラッシュを

めちゃくちゃ我慢する自分に対しての言い訳です。

 

 

高校生の時に、the pillowsというバンドを初めて知って、

人生で初めてライブに行きました。

それまでライブって、自分とは縁がないものだと思ってて

ピロウズに関してもライブに行く、という発想はなかったんですけど、

Twitterのフォロワーの方々が当たり前のようにツアー申し込んでるから

そういうもんなのかなぁと思って、初めてリアルタイムで買った

シングルに封入されてた先行販売に申し込んだのを覚えています。

 

もう5年くらい前のことですが、今でも1曲目がなんだったのか覚えてるし、

セトリも順番バラバラだけどなんとなく覚えてるし、

自分からステージがどんな風に見えていたかも覚えています。

本当にいるんだ、ってボロボロ泣いて3曲目くらいまでは

ライブどころじゃなかったことも。

 

次の日は学校だったけど、授業中もずっとライブの音が頭で鳴ってて

前日のライブの記憶を思い出しては目が潤んでいたような。

そのたびに、あくびをするふりをしてごまかしていました。

 

日が経つにつれて、もちろん冷静にはなってきて

目が潤むことはなくなってきてたけど、

毎日のように振り返ってはライブ楽しかったなぁって

夢見心地の日々でした。

それが多分、半年くらいは続いてたんじゃないかなと思います。

 

次に行ったライブが、その10か月後、

the pillowsのアニバーサリーライブで、

これも初めてひとりで夜行バスに乗って遠くまで行って、

この日のためにすごく頑張って貯金して…

というのも相まって、すさまじい余韻が半年くらいは

続いてたんじゃないかな。

 

当時高校生だった私のお小遣い1か月分が

ちょうどライブのチケット1回分、という感じで、

ほかに友達と遊んだりすることも考えると、

ライブなんか本当に、半年に1回行けたらいい方でした。

 

単純に頻度が低いからその分自分の中でも貴重だし、

楽しみにする期間も長いからいざライブを観た時の感激度も大きいし、

頑張ってお金貯めて行ってるから必死だし、絶対忘れたくないし、、

と、とにかく1回のライブに対する思い入れがとにかく強かったです。

 

 

それが大学生になって、バイトはじめて、自由に使えるお金が増えて、

当然のようにライブに行く頻度も増えて…

そりゃもう、大好きなライブだから沢山行けるのは純粋に嬉しいし

幸せだし楽しかったけど、あるときふと、ライブの余韻の持続期間、

めちゃくちゃ短くなってない…?と気づきました。

 

次のライブ行ったら上書きされるから、

月2回行くとすれば2週間、もっと日程が詰まってたら

1週間もなかったりして。

いつしか次のライブの有無にかかわらず、

3日ももたないうちに冷静な自分に戻っていたりしていました。

 

あとは幅広く洋楽をかじるようになった影響で

そんなに知らないアーティストのライブも行くようになり。

数曲めちゃくちゃ好きな曲があるから行こう!みたいな、

そして前日にセトリ予習して聴きこんで挑む、みたいな。

 

なんだか自分にとってのライブの価値が下がったなぁという

感じがして、それがどうしようもなく寂しいなぁと

思ったりしています。

 

ライブって最高だし、最高の瞬間が繰り広げられる空間には

そりゃあ行かないといけないと思うので、

一概にライブ減らそう!とはなりません。

言うまでもなくライブの頻度が少ない方がいいとは全然思わないし。

 

半年に1回ライブに行って、余韻に半年間も浸っていた高校生の自分と

少なくとも月に1回はライブに行く大学生の自分、

どちらが楽しいかと聞かれたら間違いなく今の方だけど、

どちらの自分が好きかと聞かれたら、ちょっと迷った後に、

高校生の時の自分かな、なんて思っちゃうな。

 

 

なんて。

 

最初に書いたように、あまりの金欠具合に

とてもとても秋の来日ラッシュについていけないので、

自分を慰めるために必死で考えた言い訳です。